なんかこれ、プレステ4のパフォーマンス映像なのかしら? そんな印象から入った『AVATAR』。初の完全3D映画と銘打ってますけど、去年の『侍戦隊シンケンジャー銀幕版』だって3Dだったっちゅうねん。
というわけで、これから書くことはしょっぱいことばかりです。
まず、映画本編とは関係ないところからいうと、字幕がえらい目にこたえます。奥行きでいうと字幕が一番手前にくるので、従来も従来で上下左右の視点移動が必要でしたが、それに加えて奥行きのピント移動まで必要なので、鑑賞中ずっと目を酷使します。
いや、これはむしろ目のトレーニング的には良いのかもしれないけれど。
映画本編には関係ないと書いたけど、よく考えたらナビィ語には字幕がつくので、アメリカ人も難儀しているはずです。
その目にくる3D映像ですが、これ、『キャプテンEO』の頃と何か技術的に変化があるんでしょうか? 特に変わりがないですよね? 手前、真ん中、奥とレイヤーがはっきりしすぎていて、演劇の舞台の書き割りのようです。
で、CG映像は冒頭で書いたように、最近のゲーム映像にちょっと毛が生えたくらいなもんで、『T2』とか『タイタニック』が公開されたほどの衝撃はありません。むしろ生身の人間とCGのナビィ族が一緒に画面に収まるシーンなんて、『ロジャー・ラビット』レベルの違和感があります。言い過ぎましたけども。
というわけでケチョンケチョンですが、3DもCGも、うーん、なんかいまいちでした。
物語もなんというか、相変わらずのハリウッド節。みなさん指摘されているように『ラストサムライ』的な異文化への理解が、アメリカ人にしては珍しく謙虚ですけども、肝心のナビィ族がむちゃくちゃアメリカナイズ(演説→団結→戦闘→勝利)されてて、まあ、こんなもんだよな、というレベルです。
主人公が凶暴な鳥を手なずけて意気揚々と伝説の勇者然と振る舞うシーンなんか、キャデラック乗りまわして自慢してるような、ヒップホップのPVがダブりました。
でも最後にせめていいところを書こうと思います。
なんかあったっけ? 意外とヒロインのネイティリが「見られます」。ちょっと可愛いかもと思って、思わず乳首を探している自分がいたほどです。ゲスいな。
あと、最後の最後に「映倫」のロゴが浮き出てたのはウケました。
よくゲームをして「映画には勝てない」って言われますけど、今回ばかりには、本当にそうなのかなあと疑問が残りました。そのゲームが一本道ストーリーでないかぎりという条件付きですが、価値観の多様化と相対化で、もはやひとつの物語にみんながみんな、自分を投影できなくなったいま、求められているのはハリウッド的王道ストーリーではなく、めいめいが自分の好きなストーリーを選択できるゲームの方なんじゃないかな、とかね。
【追記】
そういや、書き忘れていた! ナビィ族ってさあ、なんで4本腕じゃないの? パンドラの生態系を考えたら、彼らは4本腕が自然じゃないのかにゃ?
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